新潟県弁護士会ヒューマンライツプロジェクト
法律の専門家による自殺対策


困っている人に早くアクセスしたい


 新潟県弁護士会は2010年に「ヒューマンライツプロジェクト」(HRP)を立ち上げました。このプロジェクトは、行政や民間の関係機関と連携して、債務や貧困など多様な問題に悩む人々と迅速に向き合い、解決を図ることを目的としています。これまで悩みを持つ人はどこに相談すれば良いかわからず、適切なアドバイスを得られない中で自殺に至るケースがありました。

 弁護士会人権擁護委員会では「相談してもらえれば自殺を防ぐことができた人がいる」という思いからHRPを構想しました。「困っている人に早くアクセスし、法律面から問題の整理や解決を応援したい」という思いが活動の根底にあります。



関係機関とのネットワークで問題を解決


 HRPでは、2012年9月から支援者・相談担当者との連携のための電話相談窓口を開設しました。電話は、ゲートキーパー研修を受けたり、連携活動を行っている弁護士の事務所に転送されます。

 関係機関の相談窓口などで、自殺の原因となる諸問題(多重債務、離婚その他家庭内の問題、労働問題、生活保護など)を持つ人を発見した場合に、弁護士につないでもらうことを目的としています。解決にあたっては、これまで構築してきたネットワークを活かして、連携して取り組みます。民事法律扶助(収入などの要件を満たせば「法テラス」が弁護士費用を立て替え、無利息で分割返済する制度)を利用することもできます。相談した人は、自分の悩みが整理され、解決していく中で、表情が輝きだしていくそうです。「どんな悩みでも、お寄せください」HRPメンバーは語っています。

 「ことばで救えるいのちがある。あなたのために力になる人がいる」という思いを表現したロゴマーク
「ことばで救えるいのちがある。あなたのために力になる人がいる」という思いを表現したロゴマーク
HRPメンバーの皆さん。関係機関と連携をとりながら、問題の解決に取り組んでくれる
HRPメンバーの皆さん。関係機関と連携をとりながら、問題の解決に取り組んでくれる