自死遺族同士が分かち合える場所


毎月1回、同じ立場で安心して語れる居場所


 身近な人を自死で亡くしてしまうと、家族や身近な人にもあまり話すことができず、一人で抱えたまま苦しむ人が少なくないそうです。自死遺族分かち合い越後 逢うるは、2010年に発足した、自死遺族のみで語り合うことができる自助グループです。毎月1回亀田駅前地域交流センターで「分かち合い」と呼ばれる、ありのままを話し気持ちを分かち合うことができる集いを行っています。初回のみ代表のさとみさんに連絡をすれば、2回目以降は事前連絡をせずに参加することができます。聞くだけの参加もでき、入退場も自由。本名や住所も伏せたままで大丈夫です。

 そして、年に1回いのちの授業という専門の講師を招いた講演会も企画しています。これまでうつ専門カウンセラーや大学教授などが登壇しており、今後も映画監督や、セラピストなどの講演が予定されています(2015年6月現在)。



一人で抱えていた辛い悲しみを分かち合う


 「母を自死で喪ってから逢うるを立ち上げるまでの20数年の沈黙期間はずっと苦しかったです。分かち合いを始めてからもまだ悲しみはありますが、悲しみも私の大切な一部分と思える様になりました。参加者の中には悲しみや苦しみから眠れない、食欲が無くなるなどの症状から通院されている方も多いですが、分かち合いに参加して話すことで薬を手放せた方もいらっしゃいます。

 同じ立場で話せることの大切さをこの6年間で実感しています。逢うるは重く辛い悲しみや故人へのあふれる想いを、ありのままに話し、繋がり合える居場所です。」さとみさんは、分かち合いやいのちの授業を運営するとともに、全国組織である全国自死遺族連絡会との連携や専門家とのネットワークを広げ、遺族の言葉に耳を傾ける活動に取り組んでいます。「私も参加者の皆様に話しを聴いていただいて助かりました。これからも安心して話せる居場所 逢うるが必要な方に繋がることを願っています。」