自死遺族語り合いの会 虹の会
自死遺族が語り合う集い

 

残された者の苦しみを共に分け合って

 

  ら命を絶つという自死の場合、遺族のその後はどうなるのでしょう。「なぜ」「どうして」という自問。「防ぐことができたのではないか」という自責。それらの気持ちを抱えながら、日々を過ごしているようです。

 また、遺族は家庭内でも、自死についてはあまり話ができないそうで、もっぱら故人の元気だったころの、良い思い出を語り合うにとどまるとのことです。家族や身近な人にも、自死という事実を語れない苦しみを心の奥に隠して、日常生活を送っているのです。

 自死遺族語り合いの会「虹の会」は、同じ苦しみを持つ遺族が、心の奥の思いを語ることで、悲しみを分かち合い、支え合って、生きる希望を取り戻すことを目的とした集まりです。

 


遺族同士だからこそ

 

 虹の会の集まりは偶数月に1回、新潟市中央区の新潟県精神保健福祉センター内で行われています。事前の申し込みは必要なく、自死により家族や友人などを亡くした人が参加できるようになっています。

 この語り合いの会には、自身も自死遺族である世話人の人たちが毎回参加していて、参加者が話しやすい雰囲気づくりに気を配ってくれます。普段は心の奥にしまっている思いを、ここでは気兼ねなく打ち明けることができます。

 「遺族同士だからできる、安心して泣いたり、話せる場を提供する」というこの会は、最初は話を聞いてもらっていた参加者が、今度は新しい参加者の聞き役となり、自然と支え合うかたちが出来上がっています。お互いが無理なく苦しみを打ち明け、素直に相手を思いやることができるのです。また、なるべく悲しみを引きずらないで日常に戻れるよう、前向きな話題で会を終えるように配慮しているそうです。

 身近にいる人を、自死により亡くしたショックや自責の念は「一生忘れることはない」といいますが、このような気持ちを打ち明ける場所があることで、少しでも前向きに日常生活が送れるようになるのではないでしょうか。 

会場のユニゾンプラザハート館。新潟県精神保健福祉センターが会場提供などの支援を行う
会場のユニゾンプラザハート館。新潟県精神保健福祉センターが会場提供などの支援を行う
 自死遺族に向けたこのリーフレットには虹の会の案内のほか、相談窓口の情報も掲載している
自死遺族に向けたこのリーフレットには虹の会の案内のほか、相談窓口の情報も掲載している